吉川和夫(キッカワカズオ)は、
1993年、グローバル企業の会社を60歳で定年退職しました。
そこで、新しく得た自由な時間と、今迄にない別世界の空間で、
普遍的である「旅」を通じて、森羅万象を絵描き始めました。


(1993年、60歳定年退職時に撮影)




☆ 旅そのものが人生か ☆ 



私の海外旅行の期間には、
1~2週間の団体旅行、2~3週間の夫婦旅行、
1~2ヶ月間のグループ旅行、そして、
約3~5ヶ月間に及ぶ一人旅もあります。

私の海外旅行の目的は、美術を学ぶ旅です。
美に対する感性を磨く旅です。
旅先の社会や文化の歴史を学ぶ旅です。
世界の人々と交流する旅です。
自分の人生を考える旅です。
畢竟するに、自分探しの旅です。

美術を探究する旅は、一人旅が最適です。
独り旅は、自由で気儘なものとは言え 孤独に加えて、 緊張と興奮に満ちた旅です。私の一人旅はバックパッカーの旅です。 それほど大きくない容積35リットルのリュックを背負って行きます。 そして、リュックの重量は、大体、6~8kgですが、両肩への加重を軽くするために、 旅行案内書は持参せず、1冊の地図を頼りに歩きます。 パステルペンやスケッチブックを携行します。不足のものは、現地調達します。

なお、身の安全のために、夜間の外出と飲酒を避けています。 宿泊先は、特に定めず行き当りばったりのホテルを利用しています。 そして、訪問先の地域で通じる言語の修得に出来るだけ努めています。

旅のコースは、予め計画し訪問先の情報を手帳に要約メモして置きます。 詳細な旅先情報は、現地の観光案内所や宿泊先で手に入れます。 それから、航空機、列車、バス、船、宿泊先などで知り合った友達などの話にも、 貴重な情報があります。

私が訪れた町の数は、数えきれず、延べ数で凡そ700箇所を超える ものです。 また、200箇所を超えるユネスコ世界遺産を訪問しています。 特に、欧州の主要都市、ロンドン、パリ、ベルリンの街には、幾度も、訪問しています。 欧州には古い栄光の歴史があり、素晴らしい文化遺産があります。 欧州の古城、城塞、寺院、宮殿、邸宅、街路などは、私にとって、楽しくなる絵画の題材です。

又、南北アメリカ大陸、アフリカ大陸、オセアニアには、雄大な自然風景があります。 その自然風景は神秘的で深い感動を覚え、大自然との出会いを絵に描いています。 米国の美術館には、世界の有名絵画が展示されていました。 ニューヨークには、世界から若い芸術家が集まっていました。 そこには、新しい現代美術・モダンアートの流れがありました。 アメリカで、美術の勉強をしたい夢が湧いたほどでした。

アジア諸国には、日本文化のルーツの一端さえも発見する事が出来ます。 そして、”大東亜”各地で働く日本人の活躍ぶりに目を見張ります。 かって、太平洋戦争で大日本帝国がアジア各地を占領していたので、 日本人の私にとって、日本侵略地アジア州の旅は、強い贖罪の旅みたいなものです。

私の旅は、美術の研鑽に主力を置いていますので、 その国の主要な美術館には、 必ず、訪問することにしています。 宮殿や寺院の美術館、有名画家の美術館、 街の美術画廊にも、積極的に足を運んでいます。美術館では、 有名な美術作品を模写することもします。 又、模写に励む画学生との会話も勉強になります。 街では、偶然、無名の画家に出会い美術談義をした事もあります。 欧州の古城で、ニューヨークで活躍中の日本人画家に出会い、 旅での絵描きテクニックについて教えて頂きました。

私は好奇心が旺盛です。私は此れからも旅を続けて、 様々な風景画を描きます。そして、色々な人との出会いと交流を楽しみ、 人間の姿や感情、又、「愛と性」を絵の中で表現する事にも、 意欲的に取り組んで行きたいと思います。 加えて、動植物については、慈しみの心を込めて描くつもりです。


(2008年10月14日、慶應義塾同期会での講演要旨)




2011年、慶応義塾大学の三田キャンパスにて




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☆ 夢を追い続けて ☆


  今や、八十歳代半ばを過ぎた私は
  浮世のしがらみから抜け出して
  他者の思惑など気にせずに
  ひとり我が道を歩んでいます。

  森羅万象に、好奇心を持ち続け
  その時その時、美に感動したもの
  描きたいものを絵描きし
  命がある限り、美学を探究します。

  美にひれ伏して、勉強を怠らず
  孤独に耐えて、夢を追い続けて
  しなやかに、したたかに、爽やかに
  生きて行きたいと思っています。




☆ 希望という名の旅 ☆



 私には夢があります
 夢は、時々、変わります
 夢は、夢です。

 私の棲家は、旅にあります。
 流れゆく時間も、人生も
 すべては、心の旅のようなものです。

  私の旅は、流れゆく雲のように、
 終わりは、本当の終わりでなく
 新たな旅の始まりです。

 私の人生は、未来の中にあり、
 夢に向かって、ゆっくりと歩む旅です。
 それは、希望と言う名の旅です。






☆ 夢と希望を持って ☆ 



 人生は心の旅です。
 旅は人生と同じようなものです
 人生は人との出会いと別れの物語です

 私は高齢者なりました
 身体は衰えて来ましたが、心は青春です
 老いが増すにつれて、好奇心が旺盛になりました

 私の旅は生きている限り続きます
 風の吹くままに、足の向くままに旅をします
 そして、気の向くままに、絵を描きます

 これからは、心を空にして、森羅万象に接します
 私の行く末は、まだ、捨てたものではないと信じます
 夢と希望を持って前進あるのみです







☆ 生きて、生きて、生き抜く ☆ 




 いずれ近いうちに、
 老いぼれの私に、
 死は必ず訪れて来ますが、
 自分の人生とは何か、
 死とは何か、
 それをどう考えれば良いか、
 明確に答えることが出来ません。

 万巻の書を読み、万里の道を行き、
 沢山の人生経験をしましたが、
 人生とは何か
 人間とは何か
 いまだ不可解です。

 壮大な話になりますが、
 宇宙は、とてつもなく大きいのです。
 宇宙の大きさや流れを視野に入れたら、
 人間の歴史は極めて短く、
 そして、
 人間の地球世界は、極めて小さいのです。
 一人の人間の存在は、更に小さいし、
 生きている期間は、極めて短いのです。

 此の世は、
 とかく住み難いですが、ひとり一人が
 違った自らの人生を歩んでいると思います。

 人間は、元来、孤独なもので、
 一人で生まれ、独りで死んで行きます。
 厳しさと寂しさを感じても、
 孤独な人生を過ごします。

 好奇心は旺盛ですが、
 残念ながら、
 私の生きている期間は短いのです。

 幸運にも、
 長寿100歳を超えることが出来ても、
 死にたくないです。

 辛い事や悩みは、沢山ありますが、
 兎に角も、
 生きて、生きて、生き抜きたいのです。






2019年3月10日、東京都町田市にて



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☆ 老人の思惟 ☆ 



 夏八月が過ぎ去った
 庭の樹木が色づき始めた。

 秋の落ち葉は、見事に美しい
 自然界に漂う摂理が見えて来る。

 私は八十歳半ば過ぎの老人になった
 しかし、心身共に、老人という意識はない。

 まだ、若い青年のような欲望が溜まっている
 その欲望は、烈火のごとく瞬間に燃えて来る。

 萌える感情を抑える理が脳裏に逍遥している
 燃え尽きる前のローソクの火炎を連想している。






☆ 脱俗の里程標 ☆




 自然の風景は、刻々、変化します
 私の心境も、時々、変化します

 私は脱俗を試みるも、未だ
 多少の欲望が残滓しています

 金銭や名声への欲望は消失しています
 競争・ゲームの世界を忌避しています
 悟りの境地が遠くに潜在しています

 気力には、やる気が存在しています
 絵描きへの気力は、充実しています
 わが好奇心は美学に向かっています





☆ 変わりゆく意識 ☆




 いま、老人の私にとって、旅行と美術が、
 最も楽しい遊びと修行=生き甲斐になっています。

 省みれば、生まれてきた時から今日までに
 事故や病気などで、幾度となく
 「生と死」の狭間を潜り抜けてきましたが、
 未だに、世知辛い浮世で奇跡的に生きています。

 お陰様で、折角、生かされているのですから、
 心身の鍛錬を続け、日々の勉強を怠らず、
 如何なる苦難にもめげず、乗り越えて、
 青春の意気に燃えて、活動してゆくつもりです。





☆ わが人生行路の楽しみ ☆




 私は、人生への歓喜と興味を持っています。
 私は、美 と 喜悦に伴う活力を持っています。

 私は、安易を捨て去る冒険心を持っています。
 私は、意気盛んに炎ゆる情熱を持っています。

 私には、怯懦や怠慢を棄却する勇猛心があります。
 私には、恐怖や失望に対処する剛毅心があります。

 私には、美に対する創造力を持ち続けています。
 私には、創造力を助成する熱意を持っています。

 いまや、老いたりと言えども
 再び、若き血に炎える青春期を認識する私には、
 どんな事象が待っているのか、楽しみにしています。








☆ いまを生きる ☆ 



私にとって、大切なものとは・・・


    *健康
    *安定・平和
    *尊厳・尊敬
    *人格・自己の確立 
    *自然との調和
    *友情・隣人愛
    *余暇・趣味









2019年7月10日、北海道の富良野にて






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※ 雑記帳
旅そのものが人生か






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